好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】



「え、と……」
 

真紅は、そっと架を窺った。


架に話していいものだろうか……。思案していると、白桜が言った。


「架のことは気にしなくていい。真紅の護衛だと言っている以上、真紅に危害はないだろう。……な?」
 

白桜は、艶っぽい笑みを架に向けた。


架は不機嫌そうな顔で――その表情はどことなく兄に似ていて――肯いた。


「俺のことは気にしないで話して大丈夫だよ」
 

架にまで言われて、真紅は話すことを渋々決めた。


これ以上突っぱねても話は堂々巡りだ。


「えっと……白桜さん? でいい?」


「白で構わない。真紅とは同学年だ」


「じゃあ、……白ちゃん」