好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】



「黒藤さん、大丈夫なの?」


「あ、うん。いつものことだから。若君は当代最強って言われるくらいなんだけど、あの通り白桜さんが絡むと色々残念で……。

若君ほどの強者なら跡継ぎを望まれるから、早く諦めてほしいんだけどね」


「跡継ぎって……やっぱり他の一族? だから無理だってこと?」
 

架は目をしばたたかせた。不思議そうな顔で。


「それ以前の問題だよ? 白桜さんは男だから」


「へ? 女の子でしょ?」