「………」


「でもね、真紅ちゃんが十六歳になったら、その心配はなくなるの。ママと一緒にいても、大丈夫になるって、約束があるのよ」


「約束?」


「そう。ママの半分との、約束。だから真紅ちゃん。今日から一緒に暮らしましょう? ママのところへ、来てほしい」


「え……」


「……ちょっと、困った?」


「いや、困ったって言うか……その、約束? で大丈夫になるのって、誕生日の日、からなんだよね? 今日はまだ二日前だよ?」