隣に並ぶと、その瞳は銀色と気づいた。 海雨の病室で逢った時は、黒かったそれ。 (わざわざコンタクト外してきたんだ……) あ。 (黒藤さんの髪、黎の瞳と似てるんだ……) どこかで見た色だと思っていた。黒藤の前髪に混じった銀色の髪。 ……黒藤は当然のように黎を知っている風だったが、黒藤と逢ったことは話していいものだろうか。 告げられたのは、真紅の血筋。 「どうした?」 見上げたままでいると、黎が訝し気に見て来た。