+
「それで、こちらが彼氏の黎です」
『………』
翌、放課後。
黎は部外者なので、学内ではなく一番近い公園で、真紅は女子たちと向かい合っていた。
人数が昨日より増えているのは何故だ。
みんな、黎を見て呆然としている。
黎の美麗な見た目に魂抜かれているのか、それとも真紅に彼氏がいるなんて嘘だと思っていたのか。
「真紅が、みなさんに迷惑でもかけてしまったのか?」
黎が問うと、女子の間で視線が交わされる。
「そ――
「こういうこと、だったんだ?」
『!』
タイミングよく表れたのは、架だった。
メニュー