「海雨~!」
 

真紅、とりあえず海雨のところへ駆けこんだ。
 

海雨は驚いていたが、優しく真紅を抱き留めた。


「ふむふむ。嫌気がさしてそんなこと言っちゃったんだ、と」


「うん……そしたら退いてくれるかなー、て……」


「そんで、なら連れて来いと言われた、と」


「明日の放課後だって……」
 

真紅、盛大な自爆をしていた。
 

彼氏がいると言えば、もう架との関係を恋愛で見られることもないかと思った。


少し前に考えていたことが、口に出てしまっていた。