「話が終わるまでは起きてる。小路が白桜に不埒な真似をしたら、里おじいちゃんに合わせる顔がないもの」 「百合姫……」 キッと、黒藤を睨む百合緋。 ほんとここは仲悪いなあ……。 両方とも大事な幼馴染な白桜、二人に板挟みにされるのでいつも困っている。 白桜が黒藤を呼んだのは、母家の私室だった。 客間でもいいのだが、白桜としては一応、大事な幼馴染。 そう突き放せもしない。