小路はなんとしても、真紅の命を護らなければならない。 始祖の転生は強大な力を持つ代わりに、その血は至高。 妖異が得てしまえば、また大きな力と生命力を与えてしまう。 ――ゆえに、小路の始祖の転生は妖異に狙われやすく、ある程度成長するまで存在を秘されているのが常だった。 「だが、今回は少しわけが違う」 黒藤は普段のおちゃらけた様子はどこへやら、難しい顔で続ける。 「真紅嬢は、純粋な小路の者ではない……」 白桜が補うと、黒藤はそうだと肯いた。 「退鬼師桜木の血が入っている」