遊園地の真ん中にある広場のような場所で、私が一旦止まると、天使は急ブレーキをかけた。



首を傾げて、頭上に「?」を作っている。


そんな仕草も可愛いよ!



「ここからは手分けして探そうか」


「あ、そうですね。その方が効率いいですもんね」



遊園地は、広い。

天使を1人にするのは心配だけど、2人1組で探していたら、いくら時間があっても足りない。



「じゃあ、正午にここに集合でいい?」


「はい」



来園の際にマップを受け取ったから、地図はわかる。


あとは、弘也を発見した時と緊急事態が起こってしまった時のために、連絡先を交換しておいた方がいいかな。



私がポケットからスマホを取ったら、天使も察してカバンにしまっていたスマホを出した。