「おはよー…今日も辛そうだね…」 大学の講義室の一番後の端っこ。 ガヤガヤと煩い喧騒を少しでも遠くへと周りに人のいない席にこっそりついた私に美緒が話しかけてくれる。 「うーん、雨だからね…死にそう…」 最近、痛みが強い。 声がガンガン響いて、痛くて痛くて涙が出そうになる。 「…ぃたい…」 こめかみをぎゅっと抑える。 勿論、なんの効果もないが少し痛みが引くような気がするのだ。