あー…頭が痛い。

雨だからかなぁ…


「偏頭痛持ちとか最悪なんだケド!」


もう!


ポツリポツリと降り始めた雨に、
ズキズキ傷んでいた頭が更に痛み始めた。



「…昔は偏頭痛なんて持ってなかったのにな…」


零れるため息はそのままに、
お気に入りの桃色の傘に雨の雫が打ち付けられる音を聞きながら、
偏頭痛で痛む頭を抑え、平坦な道を歩いた。