「聞こえた?ごめんね、声が小さいヤツで…」
僕がポリポリと頬を掻くと、
僕の目の前にいる友人2人は、いいよいいよ!と笑ってくれた。
ほんと、イイヤツ。
『俺は、松川裕樹』
『おれ、早坂真生!』
裕樹は、真面目でおとなしいタイプ。
それに引換え、真生は煩いし、すごく馬鹿。
勉強もできないし、常識もない。
けど、不思議とイライラしたりしない。
「別に、悪い人じゃないんだから、出てきなよ。翔太…」
『う、うん…』
翔太は、何でか自分に自信が全くない。
目が小さいのがコンプレックスらしい。
僕はそんなの気にしないのに…
って言ったら、
まこくんは、いいよ!目だって大きいし、キラキラしてるし、背も高くって女の子にモテモテだもんね!
だってさ。
どうでもいいね。
あ。まこくんっていうのは、僕ね。
僕、鳴滝 真琴。
そんなの関係ないよ。って言っても、翔太は怒っちゃって3日も姿を現さなかった。
薄情なやつ…
けど3日も経てば、寂しくなったのかひょっこり僕の前に現れて、
ごめんね…としょんもりと眉を下げながら謝ってきた。
仕方ないから許した。


