そこまで言って、私はまた黙ってしまう。
「ハァ…結茉は、難しく考えすぎだって」
小さくため息をこぼし、万純が私を見つめる。
「万里は、とりあえず自分の気持ちを結茉に知ってほしかったんだろうね、噂の馨にも会っちゃったわけだし」
「…うん」
「だからさ、万里のこともっと気楽に考えてあげてよ。たぶん、万里もすぐに結茉から答えを急かすなんてことはしないと思うし。あ!…言っとくけど、私は、万里のこと応援してるけど一番大事なのは結茉だからね?」
"万里は、二の次"
と、言って万純は私の背中をさする。
「…っ、ありがとう」
万純に今の素直な気持ちを話せてなんだか心が少し軽くなった気がした。
「ま、万里は、昔から好きな子へのアピール半端ないから覚悟してた方がいいかもね~。さ、そろそろ昼休み終わっちゃうし、教室戻ろ!いつでも話聞くから、溜め込んじゃダメだよ」
途中の廊下で万純と別れ、私は、自分のクラスに向かって歩みを進める。
その時だった。
「あ!結茉ちゃん!よかった~いた!探してたの」
綺麗なソプラノの声が私の名前を呼んだ。



