「ちょ、ちょっと待って。万純。私、まだ昼ごはん…」
「そんなの後!いいからとりあえずこっち来てって」
えぇ…お弁当まだ一口も食べてないのに。
泣く泣くお弁当とお別れして、私は、万純に引きずられるように教室を後にする。
そして、辿り着いたのは、校舎の裏庭。
小さなベンチが1つあるだけの場所には、掃除の時以外はあまり人が来ないから、話をするにはうってつけの場所だ。
万純は、1つだけあるベンチに腰を下ろし、私にも座るように促した。
…なんて、万純に説明しよう…。
昨日は本当に盛りだくさんと言うか…予想外のことが多かったから。
「じゃあ、、最初からお願いね?」
ニッコリと、笑みを浮かべている万純。
けど、その目は、笑っていなくて…。
…最初から話すしかないか
「…私も話まとまってないかもだけど一応、あったことから順に話しくから…」
そう前置きをすると、私は、ポツリポツリ、昨日起こった出来事について話始めた。