瞬間、パッと離れた手。
いや、私から離してしまったというのが正しい。
だって、鞠子先輩たちに見られるのは…恥ずかしすぎる。
それに、私と万里くんは、まだ、付き合ってるわけではないのだ。
しかし、せっかく万里くんが気をつかって引いてくれた手を恥ずかしいからといきなり私から離してしまったことに罪悪感を感じ、
「…あのっ、万里くん…」
声をかけようとしたのだが
「行こうか」
そう一言だけ、呟き万里くんは鞠子先輩たちの方に向かって歩みを進める。
ズキン
胸が痛んだ。先ほどまで優しく微笑んでくれていた彼が私の方を見てくれない。
…どうしよう、万里くんに嫌な思いさせちゃった
謝らなきゃ…
万里くんの背中を追いかけ、鞠子先輩と馨が待っている場所に向かって急いだ。



