それなのに、合コンをセッティングしてもらったり、告白されたり…。
終いには、今回のダブルデート。
万里くんは、気にしてないと言うけれど、絶対迷惑かけてしまってる。
しかも、私が好きな相手と一緒だし…・
本当に万里くんって大人というか、心が広い。
これが馨だったら、絶対文句言い始めるのは目に見えている。
ま、さっきも不機嫌全快って感じだったしね。
馨に万里くんの心の広さが少しでもあればな…。
私は彼に気づかれないように小さくため息をこぼした。
その時、
「次は、成宮」
車内アナウンスで私たちが降りる予定の駅名が呼ばれる。
「行こうか。結茉ちゃん」
サッと、私の前に手を伸ばし、微笑む万里くん。



