ば、万里くん…!!
いつもそんな嫌味なんて言うような人じゃないのに…
爽やかスマイルで毒を吐く彼に内心ハラハラを隠しきれない。
「それに、彼女だって君を喜ばせたいと思ってしてくれたんじゃないの?」
そう言って、万里くんは、そのまま視線を隣の鞠子先輩に向けた。
「……あの、私がちゃんと言っておけばよかった、馨ごめんね」
さすがの鞠子先輩も、二人の険悪ムードに萎縮してしまったのか先ほどまでの嬉しそうな表情から一変、しゅんと肩を落としている。
「……悪い、別に怒ってるとかじゃないから」
馨もやり過ぎたと思ったのかばつが悪そうに鞠子先輩に謝った。
「ま、鞠子先輩!せっかくの遊園地楽しみましょ??ほら、電車もう来ちゃう時間だし」
ソッと彼女の手を引いて、私は駅に向かって足を踏み出す。



