……言った。
ついに言ってしまった。
ギュッと目を瞑って、顔を真っ赤にして心臓バクバクの状態で、一世一代の言葉を課長に投げかけた。
課長がどんな表情をしているのか、怖くて目を開けられない。
その間も心臓は激しく打ち鳴らしたまま。
は、早くなにか言って欲しい……!
いや、でも断られる言葉だったら聞きたくない!
そんな思いが頭の中を交差する。
課長は未だなにも答えない。
結局私の方が痺れを切らして、ゆっくりと目を開けてしまった。
課長は頭を掻いて、困ったような表情を浮かべている。
その顔で、課長の返答が分かったような気がして、ズンと心が一気に重くなった。
「あー……、えっとな」
「……はい」
もう言わなくても分かってる。
どうせ『ごめん』と言いたいんでしょう?
「――悪い。俺、実は男にしか興味ねぇから」

