「…なな?」 「……っ…」 「おい、柴谷、どうした?!」 がたんっ 気付いたら、自分の体が床へと倒れ込んでいて力が入らない。 周囲の私を呼ぶ声が、遥か遠くに感じるだけだった。 もう、無理。 どれだけ強がっても、無理やり自分に言い聞かせても、…気丈に振舞おうとしても。 そんなのなんの役にも立たない。 やっと気付いて、やっと告げられると思ったのに。 貴方はココにいない。 ココにいない、から…。 私は、りょーたが日本にいないと知った日からずっと子供のように泣いてばかりだった。