『集合ー!』


ふらふらしながら、練習最後の挨拶を部長から聞いて。
俺は、仁と二人で部室に戻った。


「なぁ、凌太?お前とななちゃん、何があったのかってのは、いちいち聞く事でもないけどな?…お前、自分の事追い込み過ぎだぞ?」

「うーん。そう、かな?でも、俺がななを好きな気持ちにウソはないから…ななに拒絶されても…それでも、好きだから…さ」

「凌太…お前…」


仁がそれから何かを言いかけた瞬間、


「おい!沢木ー!」


と、顧問と担任が血相を変えて俺の所へ走ってくる。
俺は、何かいけないことでもしてしまったかと、首を捻るも、思い当たらず疑問符を頭に浮かべた。


「沢木、今な、学校に電話が入って…っ」


その先の言葉に俺は愕然とした。