そして、数日後の放課後。
「お前さー…。先パイとはどーなってんの?」
「あー、それ、私も聞きたい。是非ともお願い」
と、仁が真面目に聞いてきて、その横にはななの親友で、俺の良き理解者でもある、綾乃ちゃんが立っていた。
「…どうって?」
「いやー…その、だからさー…」
チラリと仁は綾乃ちゃんの方に顔を向けるけど、綾乃ちゃんは、「どうぞ先を言っちゃって」と受け流す。
「だから、…ど、どこまでいってんのかって聞いてんだよ!」
「そうそう。其処が問題。かなり重要」
真っ赤な顔の純情な仁と裏腹の涼しい顔した綾乃ちゃんが、とっても頼りになるなぁなんて思いつつ、
「あー…それねー…」



