どれくらいそうしていただろう。 もうとっくにHRの時間は過ぎている。 あぁ。 石井ちゃんに怒られちゃうなぁ…。 そう思いながらも、椅子に座って足をブラブラしながら零れる涙をハンカチで拭う。 「おい。こんなトコで泣いてんのか?」 一限目が始まる頃に此処を出ようと思っていたら、いきなり頭の上から声を掛けられてビクッとした。