取り込む家

「なんの音だ?」


「屋根裏に動物がいるみたい」


サキは説明しながらタチバナの体を引き離した。


タチバナは軽く舌打ちをしてため息を吐き出す。


大きな物音が聞こえて来たため、気持ちがぶれたのだ。


サキはタチバナを残し、リビングを出ていく。


この男を家に1人にしておくのは危険だ。


今度は金を奪うかもしれない。


そんな不安がよぎったが、サキが家から逃げ出した数分後にユウセイの車の音が聞こえて来て俺はホッとため息をはきだしたのだった。