それがあたしの本音だった。


 もっと扱いのいい職業へ向かうのは、当然だ。


 そう思っていた。


 時間は過ぎ去っていく。


 別にこの6年ぐらい、変わらない日常が続いていた。


 もちろん、その間も変化はあったのだろうが……。


 ただ、あたしとしては、今の社にずっといることはない。


 いずれ抜け出る。


 フリーライターは仕事を取ってくるのが大変だ。


 でも、いい。


 今の勤務形態よりも。


 適度にコーヒーを飲み、覚醒させる。


 今夜も帰るのが午後11時を回ると思うと、地獄で。