週刊誌など、所詮、読み捨てられる媒体である。


 その記者を一生続けようとは思ってない。


 己を偽ることだからである。


 そう感じていた。


 頭の中では、常に葛藤がある。


 いろんな意味で、まだ自分を試したかった。


 20代というのは、それが出来る年代なので。


 縛られることなく。


 もちろん、あたしにとって、記者同士の交友関係など進まない。


 そういったウエットな部分を一番嫌っているのだから……。


 ドライに割り切るつもりでいた。


 あくまで、生じてくる人間関係を最小限にして……。


 休日に一日中眠れば、また平日は仕事である。