思わず、紀香と顔を見合わせる。
今の、あたしのこと!?
「ねえ、誰か美月を捜してるよ!」
……もしかして、あたし狙われてるの!?
誘拐、拉致。
そういう危険があると、お母さんからは常日頃から言われてきたけど。
こんな学校に堂々と拉致しにくる?
「なんかヤバくない?」
「……う、うん」
声からして、決して穏やかな感じはしなかった。
「とにかくっ、美月逃げな!あとは任せて!」
「わ、わかった」
一番安全だと思っていた学校で、なんでこんな恐怖にさらされるの!?
あたしは必死で逃げた。
でもそれが、余計に目立ってしまったらしく。
「待てっ!」
後ろから響くのは、さっきの男の声。



