『うちの中村……?』
そうしたら、ひとりの男の子にそこを拾われて。
『ああうん、まだぺーぺーの組員なんだけどね?結構面白い人でさ~』
なんにも考えずに返したら。
『ぺーぺーの……』
『組員……?』
『あ、あのさ、美月ちゃんてもしかしたらもしかしてだけど……、本郷って、あの本郷?』
どの?
というツッコミをしようとしたとき。
『あっ……ちょっとオレ用事思い出した!』
『そういばこの後バイトなんだっ……』
光の速さで、男の子たちはみんな帰ってしまった。
あたしが極道の娘だと気づき、怖くなったようだ。



