本郷の娘であることがコンプレックスだったのに、その闇にハマって抜け出せなかったのは自分のせいだったのかもしれない。 「黎は……どこの高校行ってるの?」 男子の制服は、似たようなのが多いから、それだけじゃ分からない。 もっと、彼を知りたい。 極道の娘だって……あたしだって、女の子……。 そう思うのは……いけないこと……? 「秘密」 「…………」 名前は教えてくれたのに、それはダメなんだ。 あたしがその高校にでも押し掛けるとでも思ってるの? ……そんなこと、べつにする気ないのに。