「ヤクザの娘だろうが、モデルになりたきゃ挑戦していいと思うし。モデルで成功したら、ヤクザの娘がモデルやってるんじゃなくて、モデルの父親がヤクザだっただけって話になる。世間なんてそんなもんだ」
「…………」
「別に、オマエがモデルになれるとは思ってねえけどな」
「……っ!?」
「一種の例えだ」
だけど、不思議といやな気持ちにはならなかった。
むしろ、心の中が温かくなっていく。
そして思った。
この人、根本的にすごく優しいんじゃないかって。
会う度。
彼を知る度。
色づくこの想いは何なんだろう……。



