彼は缶詰を開けると、大きい葉っぱの上に中身を乗せた。 「くう~ん」 わんこは食べ慣れているのか、ちぎれそうなくらい尻尾を振りながらかぶりつく。 「美味しそうに食べるね~」 ふふふ。 無条件にかわいい。 ほらほら、そんなに急がなくても誰もとらないのに。 わんこの前にしゃがみ、頬杖をつきながらそんな姿を見ていると。 ふと、視線を感じた。 顔をあげると、彼があたしをジッと見つめていた。 切れ長の瞳が、至近距離で揺れる。 「わっ……!」 そのままの状態で、ぴょんと一歩下がる。