彼だって、昨日と同じ人間だとは到底思えない。
「あなたの……わんこなの……?」
わんこは随分彼に懐いている気がする。
昨日、あんなことをされたくせに。
あたしは彼に恥じらいも警戒もせずに問いかけていた。
相変わらず普通に話してくれるのが、うれしかったからかもしれない。
「まあ、そうだな」
「え、ここで飼ってるの?」
「そうだな」
「それって、飼ってるって言う?」
「むやみに人間のものを食わせんじゃねえよ」
あたしの話に付き合う気がなくなったのか。
また、声と目つきを変えて。
「だ、だって……お腹空いてるかもしれないと思って……」
「だからって、なんでも食わせてると病気になったりすんだよ」
「え?そうなの?」



