確かに。
昨日の服とは違いすぎる。
上下ピンクのスウェットじゃ、同一人物か分からなくて当然か。
無意識に、頬が上がりそうになっているあたしに。
「勝手にこんなもんやるなよ」
あたしの手から、食パンを奪い取った。
「え、何するの?」
美味しそうに食べてたのに。
と同時に、わんこはあたしの胸の中からぴょんと飛び降りると、彼の元へすり寄った。
「わりーな、遅くなって」
彼はそう言いながらわんこの頭を撫で、ぶら下げていたビニル袋の中から缶詰を取り出した。
「腹減っただろ」
そう声をかける彼の目は、あたしに向けられたようなものじゃなくて、とても優しいものだった。



