ふと、ドレッサーに映し出された自分の姿が目に入る。
やだ……。
なんでこんなに赤くなってるの……!
見たこともない自分の姿に、慌てて目を逸らす。
これじゃあ……まるで恋する乙女みたいじゃない。
あたし、頭に来てるのに……。
だって、ファーストキスって女の子にとって大事なものでしょ?
あれは……王子様がくれる、理想のキスとは随分かけ離れていた。
理性のままに動く、獣みたいだった。
熱くて、激しくて……。
「…………っ……」
だめ。
思い出したら、おかしくなりそう……。
考えない考えない。
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