「は?アンタ日本語理解できてる?」
「あたしっ……家出してきたのっ……てか、ちがうか。パーティー会場から抜け出してきたの。あんなとこ、いたくなくてっ……」
「…………」
「だから……行くとこなくて……」
「……共犯なんてまっぴらごめんだ」
わかる。
本郷の娘に関わって、困るのはこの人。
「子供は早く家に帰って寝ろ」
「子供扱いしないでよ……っ」
ジャリッ。
一歩前へ足を踏み出す。
冷たい瞳が、あたしとぶつかる。
「…………」
「…………」
冷たいくせに、目を逸らせない吸い込まれそうな、瞳だった。
「連れて帰って、タダで済むと思ってる?」
「…………」
タダじゃない。
それは……。



