DARK ANGEL-至上最強の男に守られたい-


「ちょっと、離してっ……」


恐くなんかないと思っていたのに、一気に湧き上がる恐怖心。


「やめてよっ!!」


でも、こんな時でさえ泣いて許しを乞うこともできない意地っ張りなあたし。


……そうだ。


こういうときに【本郷】の名前を出せばいいんだ。


そうしたら、この人たちだって絶対に尻尾を巻いて逃げていくに決まってる。


あたしに怖いモノなんかないんだから!


普段は嬉しくもない肩書が初めて役に立つ。


「あたしはねえっーーーー」


言葉を放った瞬間。


「うおっ!」


掴まれていた腕が突然離れ、男が吹っ飛んだ。