か細く、頼りなさそうに。 もしかして、犬の鳴き声? どこかに捨て犬でも? あたしは立ち上がり、声の出所を捜す。 この公園は広くて、茂みが多い。 それに薄暗いからよく分からない。 しかも、泣き声はピタリと止んでしまった。 あたしは屈みながら、茂みを端から順番に調べていく。 「わんこちゃーん」 自分の声だけが怪しく響く。 寒いのも、足が痛いのも忘れて、捜しふけっていると。 ーードンッ……。 なにかにぶつかった。