DARK ANGEL-至上最強の男に守られたい-


***


時刻は、間もなく6時。


「美月、片足に重心乗せるな」


「はぁい」


「スマホはしまえっ」


「えー……」


徐々に招待客が集まり、あたしとお兄ちゃんは新会長の息子と娘として、入り口でご挨拶の最中。


人が途切れた時に、気を緩めるくらいよくない?


あたしは10センチものヒールを履かされて、足が悲鳴をあげそうに痛いのに。


「だってじゃねえ」


「…………」


そんな気持ちを汲んでもくれないお兄ちゃんは、ものすごい怖いオーラを浴びせてくる。まるでテルさんみたい。


思わず、押し黙ってしまう。


「パーティーが始まったら引っ込んでていい。それまで我慢しろ」


「……わかりました……」