「…………ん」 消え入りそうな声と共にうなずく。 「あたしも……黎が……好き」 生まれて初めての告白。 ドキドキとか、緊張とか。 そんなの全然なくて。 ただ、好きと伝えたくて。 自然と口にしていた。 「美月、お前に言いたいことがある」 黎の真っ直ぐな視線が、あたしを捉える。 「生まれてきてくれて、ありがとう」 黎の手が、あたしの髪をすくいあげてキスした。 こんなキザな仕草で様になるのは、黎だから。 家族以外で、あたしの存在を肯定してくれたひとは初めてかもしれない。