「勇牙からはよくオマエの話を聞いてて、どんな甘チャンだろうって思ってた」
「……」
「実際会ってみたら全然違くて」
「……」
「それなりに、色々考えて悩んでて」
「……」
「すげえ強がりで意地っ張りなくせに、じつは夢見がちでピュアだっつーギャップにやられた」
最強の暴走族の最強な特攻隊長が、その顔から言いそうもないセリフを口にする。
「好きなんだよ」
時が、止まったかと思った。
「俺と付き合ってくれよ」
黎が顔を顔が近づく距離に体を離し、あたしの目をしっかりと見つめる。
「な?」
そんな目で懇願されたら……ノーなんて言えっこない。
……ノーなんて、言うつもりはない。



