「懐かしいなあ。お父さんが引退してからは行ってないから、もう何年になるんだろう。ね、まだ上の部屋にはソファとか置いてあるの?」
上の部屋?
「……あ、階段上ったとこ?うん、あったよ、黒いソファが……」
あたしは座る暇もなく帰されちゃったけど。
そう呟くと。
「あ、……てことは、美月はメンバーの誰かと付き合ってるの!?」
「へ?」
「だって、上に上がったんでしょ?あそこに入れる女の子は、幹部の彼女だけって決まってるはずだから」
「そ、そうなのっ!?」
「少なくとも、お母さんの時代はそうだったよ。きっと、そんなに簡単にルールとかは変わらないと思う」
「…………」



