視線がぶつかり、お兄ちゃんがその目を見開く。
「お前、ここで何してるっ……」
ツカツカと歩み寄ってくると、ねじ上げるようにあたしの腕をつかんだ。
颯人なんて比じゃない。
ものすごい形相であたしを捉えるその姿に困惑する。
ちょっ……
それを知りたいのはあたし。
お兄ちゃん、こんなところでなにしてるの?
なに、なんなの?
黎は、ここにお兄ちゃんがいるって知ってて連れてきたの?
「おい」
「……」
頭が混乱しすぎて言葉が出てこない。
何も言えないでいるあたしにしびれを切らしたのか。
「誰だ、誰が連れてきた」
問いかける先は、ソファに座っている全員。



