「わりぃ」
電話を終えた黎が、いいながら立ち上がる。
もう、おしまいなんだ。
黎は、行っちゃうんだ……。
「ううん……」
「いつも放課後溜まってるとこがあんだけどさ、仲間が来いってうるせーんだよ」
「そっか……」
黎はいつもそうやって放課後を過ごしているんだ。
「じゃあ、解散だね」
わざと明るく言った時。
黎があたしの手首を掴んだ。
……え?
じっと、あたしの目を見つめて何かを考えた後。
「お前も……来る?」
「えっ……いいの!?」
一気に胸が高鳴る。
黎がいつも遊んでいるところに、連れて行ってもらえるの?
あたしも……陽のあたる黎のそばに……いて、いいの?



