「やっほーい」 両手を広げてくるくる回ってみる。 思い出深い大好きな場所だからこそ、黎が連れて来てくれたことに嬉しさを隠せずにいたのに。 「……チッ……」 黎はつまらなさそうに舌打ちした。 「……んだよ、ここ知ってたのかよ……」 あれ? なんか機嫌悪くなった? 不貞腐れたようにベンチに座った黎の隣に並ぶ。 「ほんと、ガキだな」 「ガキって言わないで!」 「ガキにガキって言ってなにが悪い」 「ほんとのことだからイヤなんじゃん」 「自覚あんだな」