「バイク乗れるか」
問われて頷く。
バイクには乗った経験がある。
お父さんのバイクの後ろ。
無言で出されたメットを被りバイクの後方に跨ると、しっかり黎を掴む。
それを確認した黎はゆるやかにバイクを発進させた。
しばらくしてついたのは、小高い丘だった。
「わあ!あたしここ好きなの!」
偶然にも、お父さんのバイクで連れてきてもらった場所だった。
ここは海が一望できる場所。
今日は天気もすごくいいから、陽に照られてた水面がキラキラしていてすごく綺麗。
風も気持ちがいい。
昔、お父さんとお母さんもデートで来たことがある場所らしい。



