「ありがとう。あっ、後片付けはいいから先に勉強教えてあげて。いつもごめんね。」




申し訳なさそうにするおばさんを見て、ちょっと悲しくなった。




「ううん。大丈夫だよ!じゃあ上に行ってきまーす!!」




あんなに心配そうにしてるの見るの久しぶりだし、私がなんとかしないといけないって思った。




コンコンッ




「はーい。どーぞー。」




「お邪魔しまーす。なんちゃって。じゃあ数学からやる?」




「うん。・・・・・・ていうか、お母さんになんか言われたでしょ?」




ゔっ・・・・バレてる・・・・




「いや?別になんでもないよ。」




私がそう言うと駆流が教科書を開き始める。




「そっ。じゃあやろっか。」




お互いに問題を解いて、分かんなかったら聞くっていう感じで勉強する。




1時間休憩無しでやったから疲れた。




駆流の部屋には小さい頃から来てるから、いつものようにベッドの上に倒れた。




「疲れたーーー。もう眠いーーーー。」




私が項垂れていると、駆流がベッドの上に座った。