もう、それだけで、十分だった…。
こんなにも、思ってくれている人を好きになってよかった。
だから、…今度は、あたしの番。
「裕…あの……お誕生日、おめでとう…コレ、この日の為に、用意してたの…貰ってくれる?」
「…!あ、そか…オレ、誕生日やったんや。そんなんコロッと忘れとったわ…けど、めっちゃ嬉しい。ありがとさん。これ、開けてもえぇの?」
「うん。なんか、色々考えて…手作りしたくて…ビーズでブレス作ってみたの」
「うわ…滅茶苦茶嬉しいわ…付けてくれへん?」
「うん!あ、でも…その前に、一つだけ、いい?」
「なに?」



