暫くして。 やっぱり見付からないことで途方に暮れていると、はたと、まだ探していない場所に思い当たった。 「あ…あそこだ…」 それは、旧館にある屋上。 普段は誰も訪れることはないけど、裕は、バスケ部で辛いことがあると其処に行ったりすることがあると前に言っていた。 そう思ったら、もう、居ても立ってもいられなくなった。 出来る限りの速さで走って、その場所を目指す。 「…はぁっ…はぁっ……ゆうっ!」