ふんわり、と羽のように抱き締められて、触れた場所から蕩けてしまいそうなのに。 耳元で囁かれる声に囚われて身動きさえも取れなくなってしまう。 …自分の中の「好き」って気持ちが今にもパンクしてしまいそうになる、から…。 「ゆ、う…」 震える声で、そう彼の名前を呼んで。 彼のシャツを掴んだ指に力を込める事しか出来ないあたし。