部室から、着替えているであろう皆の和気藹々とした声が、そんなに大きくはないけど聞こえてきて…。 聞いてはダメだと思うのに、なんとなく耳を傾けてしまった。 「なぁ?華依は、まだ言わねぇのか?」 「はぁ?…何やねん、いきなし?」 不意に聞こえてきた、幼馴染と愛しい彼の声。 あたしは思わず、息を潜めた。 こんな所を誰かに見付かってしまったら、きっと常識のない奴だと思われてしまうから。 そんなことを思って、気配を消したあたしには気付くことなく、二人の会話は進んでいった。