ヴェルト・マギーア 星の涙 ACT.1

☆ ☆ ☆

「ほら、街に着いたぞ」

「ここが……街の大通り!」
 
俺は朝早くからオフィーリアを連れて、昨日来たばかりの大都市ルークスへと足を運んだ。

「凄い! 見たことない物がいっぱいだ!」
 
オフィーリアは瞳を輝かせながら街中のあちこちへと目を向けていた。
 
「情報収集も兼ねて少し街の中を歩いてみるか?」

「えっ、良いの?」
 
オフィーリアは申し訳なさそうな顔を浮かべる。そんな彼女に首を傾げた俺は笑って言う。

「せっかく変装してここまで来たんだ。今日は思う存分お前が行きたいところに付き合ってやるよ」

「じゃ、じゃあ……お言葉に甘えて」

「おう! 最初はどこに行く?」
 
俺の質問に彼女は少し考えてから言った。

「カフェと言うところに行ってみたい」

「カフェ?」
 
なんか思っていたのと、違った答えが返ってきたな。

【鍛冶屋に行ってみたい!】とか言うと思っていた。

やっぱり彼女にも、ちゃんとした女の子らしいところがあるんだな。

正直、ホッとした。

「や、やっぱり駄目だよね?」
 
オフィーリアは肩を少し落とすと、残念そうに息を吐いた。

「別に駄目って事はないさ。ただどんなカフェに行きたいのかと思ってな」
 
その言葉にオフィーリアは首を傾げる。